6歳以上のラブラドールが罹り易い病気

  乳腺腫瘍と脂肪腫  心臓疾患 

 年をとったラブラドールの罹り易い病気を調べてみました。

変形性脊椎症 前十字靭帯断裂、離断性骨軟骨炎、中心性進行性網膜萎縮、歯石・歯垢の蓄積、老齢性白内障、アテローム性動脈硬化症、脂漏性皮膚炎、ビタミンA反応性皮膚炎、甲状腺機能低下症、黒色腫(メラノーマ)、シスチン尿、ケイ酸結石、拡張性心筋症、肝臓病、リンパ肉腫、肥満細胞腫、骨肉種、脂肪種、乳腺腫瘍・・・沢山の病気があります。

    その上ここでショッキングなお話です。

 アメリカで行われたある調査報告によると、老犬の死亡率の第1位はガンで、全体の約50%を占めているということです。
 また、全年齢の死因の25%がガンであるとされています。すなわち、4頭に1頭はガンで死ぬということです。また、ガンの発症率を人と犬で比較すると、ほとんど同じであるか、犬のほうがやや多いといわれています。
 治癒率、すなわちガンがどの程度治るかということについては、積極的に治療した場合、犬のガンは30〜40%とされています。
 犬は、人間の4倍速で年を重ねますからその分進行が早く、自分で症状を訴える事ができないのだから治癒率が人間より低くなるのは納得できることです。

そこで病気のトップの癌について

 実際、私が獣医さんにお尋ねしたところ、癌に罹るレトリバー種は多いとの事です。
 しかし、発見が早く適切な治療が施された場合、一部の種類の癌を除けば助かる場合も多くあります。
 一番多く見られる腫瘍は雌の場合は乳腺腫瘍です。これは10歳〜11歳での発症がもっとも多くみられます。
 次に多い腫瘍が脂肪腫です。この腫瘍は8歳以上に多くみられますが、殆どが良性の腫瘍でまれに悪性の腫瘍になる性質のものもあります。危険性の高い腫瘍に骨肉種があります。
 この腫瘍に関しては、確実に再発があるとされています。
 断脚などの手術を受けても、1年も待たない間に転移再発するそうです。
 リンパ癌に関しては、再発する可能性が非常に多いことは覚悟しなければなりませんそして、再発した場合の治療ですが 最初の治療に使用した抗がん剤に対しては効き目が悪くなってしまっています。
 再発するまでの時間はそれぞれの個体によって異なるそうで、再発の遅い仔になると1年以上再発しない場合もあります。
 犬の場合、皮膚にできた腫瘍の80%は良性であるという統計があります。悪性の場合の治療方法は手術になりますが、腫瘍の発生した場所によっては手術ができない場合もあります。良性の腫瘍であっても悪性の腫瘍に変わる可能性もありますので『やぁ、良性やったから安心や〜』などと思わずに、その腫瘍が大きくなっていないか形に変化は無いかなどのに充分に注意して様子を見続ける事も大切です。
 ガンができていても、その症状は、見落としがちになってしまう事が多くあるようです。
 まず、何かができたことを見逃さないためには、皮膚や被毛を定期的にチェックする必要があります。体の内部のガンは目で見ることはできませんから、ほかに異常がないかどうか、注意する必要があります。       

良性腫瘍と悪性腫瘍の見分け方

 体の表面に出る良性腫瘍と悪性腫瘍の見分け方
    体の表面にできるできものは 癌を疑うことができます。
  ●良性腫瘍の場合
   良性の腫瘍の場合は、皮膚の内側に貼り付いており皮膚を 動かすと皮膚にくっついて腫瘍が動きます。また、 その感触は柔らかいものが多いです。
  ●悪性腫瘍の場合
   筋肉に食い込んでいるような感じでグリグリとした固い感触があります。
   腫瘍が目に見えて大きくなったり、 形に変化が見える場合は注意がひつようです。
   
良性であるか、悪性であるかのいずれにしても獣医科医院でバイオプシー等の検査を受診される事をお薦めいたします。(バイオプシー検査・・・注射器で腫瘍部分の組織を吸い込み悪性か良性かを調べる検査この検査により、腫瘍がその時点で悪性か良性かを知る事ができるます、しかしその腫瘍が今後どのように変化すか?などの予測をはかる事は不可能です。)

ガンの特徴的な症状って?

●食べているのに痩せてくる
●発熱がある
●貧血の症状が表れる
●リンパ節が腫れる
●疲れやすい
   などがあります。
 ラブラドールにダイエットはつきものですがダイエットの効果が上がっていると思っていたら癌だったという事があります。
 ダイエット中でも急激に体重が落ちるようなら一度獣医さんに検査をしてもらう方が良いかもしれません。
 ラブの場合、痩せて食欲がなくなったという状態になれば、癌に関してですがかなり進行して手遅れになる場合が多いそうです。
 これらの症状を見逃さないようにし、早期に発見できれば、治癒率は高まります。 早期に発見するには、日頃の健康管理と定期検診が重要です。

乳腺腫瘍と脂肪腫

 ここで、ラブラドールに限らず、高齢の犬に関して多い乳腺腫瘍と脂肪腫について書いておきます。

乳腺腫瘍
   発生年齢は10〜11までに多く発生します。
   症状:乳腺のしこり,大きな固まり、あるいは皮膚の炎症のようなものがみられます。
   
 良性の腫瘍もちろんありますが、悪性のものは、早期発見でないと肺に転移したりしますので、高齢犬の場合上記のような症状がみられた場合は直ぐに獣医の診察を受けた方が良いです。
 治療は手術になりますが その際、乳腺は縦1列に並んでいますので切除する場合は腫瘍の発生した乳腺1列を一気に切除ます。
   
予防
 避妊手術が良いとされてます。しかし、避妊手術を1回目のヒートを迎える前に受けた場合のみが乳腺腫瘍の発生が無いのであって、2回目、3回目とヒートを経験するほど乳腺腫瘍の発生度は高くなります。ですからヒート1回目以後に避妊手術をうけられた場合以外は、『うちの仔は避妊手術しているから乳腺腫瘍にはかからんへん、安心、安心』などとは決して思わないで下さい。
  
脂肪腫
 8歳以上の犬に多くみられます。皮下に大きな脂肪の塊をつくりますが、その殆どが良性の腫瘍ですが時として、悪性の筋肉脂肪腫がありますので、注意が必要です。体力のある、若いうちは、手術をされる場合が多く、年齢が高くなればなるほど、経過観察をされる獣医さんが多いようですが、
         

定期健康診断は、絶対必要ですよ。

 定期検診は6歳〜8歳までは1年に1回8歳以降は半年に1回は受けた方が良いと獣医さんは云われます。その際、血液検査、体の触診を主としています。これだけでは充分といえるかどうかわかりませんが、少しでも癌の発生や腎臓、肝臓の異常に早く気がつけるものと思います。

心臓疾患

  ついでに高齢犬に多い心臓疾患

心臓病の症状
  ●咳が出る
  ●運動や散歩を嫌がる
  ●運動の途中で休んだり、散歩の途中で座り込む
  ●失神する
 
  
  心臓病が原因でおこる咳の特徴としては、早朝と夜、運動中などによくおこります。一見、吐くような素振り(喉の奥に異物が引っかかっているのを吐くような素振り)を見せますので獣医さんに『吐き気があるようです。』と症状を述べる方が多いようですので咳と吐き気とを間違えないように注意が必要です。
  
  運動、散歩を嫌がる
  若い頃と比べ、年齢を重ねていると、どうしても運動量は減りがちになりますが年齢が年齢だから当然と思わないで下さい。運動の途中で休む事が増えたり、散歩の途中で座り込んだりするのは、脚や腰、関節が痛んでいる場合もありますが心臓病を含め、他の重大な病気の可能性もあります。

  失神
  心発作を起しますと、心臓から脳へ送り出される血液量が減少し、脳に供給される酸素が不足することが原因で失神がおこります。失神をおこすと犬は突然倒れる為、テンカン発作と間違えないようにして下さい。テンカン発作の場合、は発作が治まって正常な状態に戻るまで相当の時間を要します。
 対して心臓発作の場合、回復が非常に早く2〜3分で正常な状態に戻ります。
 また、テンカン発作は全身のこわばりが強く、いわゆるヒキツケ状態をおこしますが、心原性の場合は虚脱状態になるのが特徴です。
 立っていられなくなってフニャーっと崩れるような感じと言えばよいのでしょうか・・・。
 それと循環不全(血のめぐりが悪いことです。)によるため、舌や歯ぐきの色が極端に悪くなります。健康な時から飼い犬の舌や歯ぐきの色を注意して見ておくと獣医科医院での診断の際役立ちます。

 以上のような症状が見られたら、獣医師の至急に診察を受けられる事を。お薦めいたします。

心臓マッサ心ージと人口呼吸

 愛犬との散歩の途中や、室内で、突然心臓発作を起した場合の応急処置として心臓マッサージと人工呼吸の方法をかかりつけの獣医さんから指導を受けておくと、万が一の発作の時に安心です。


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